多くの闇金利用者と接してきたトキタ氏。「こっちは真剣に客と向き合っているから、“あ、この人そろそろ死ぬな”と察してしまうこともある」という 人気コミック『闇金ウシジマくん』の主人公にはモデルが存在していた――。このほど、高利貸しの世界で体験したエピソードを生々しく書き上げ、「『闇金ウシジマくん』モデルが語る 路地裏拝金エレジー」を上梓(じょうし)したトキタセイジ氏。今だから明かせる闇金の実態を、“リアル・ウシジマくん”に直撃した! ―トキタさんはどのような経緯で貸金業を営まれるようになったのですか? トキタ 最初は普通の街金に勤めてたんですよ。不動産を担保に法定内の金利で貸し付けするような会社に。で、そこから中堅の消費者金融に移って、配属された支社を全国ワースト2からトップ2にまで引き上げた。そんときに同僚から「トキタさんのやり方なら闇金のほうが稼げるんじゃないか」って言われて、とある高利