【リオデジャネイロ=吉田健一】ブラジルのグロボテレビは2日、リオデジャネイロ五輪期間中のテロを計画していたとして摘発されたブラジル人グループが、水道を化学物質で汚染する方法で大量殺人を狙っていたと報じた。 警察が容疑者らの通話アプリの記録を解析し、判明したという。 報道によると、イスラム過激派組織「イスラム国」に傾倒していた容疑者らは、通話アプリで、「五輪は米国人やイラン人らを殺す絶好の機会だ」「水道に化学物質を混入すれば歴史に残る」とのメッセージをやり取りしていた。ただ、化学物質の取り扱いに不慣れで、入手には至っていなかったとみられる。 同グループを巡っては、これまでに14人が逮捕されているが、ブラジル情報当局者は読売新聞の取材に対し、「関係者がまだ複数おり、行方を追っている」と語った。