沖縄県ではしか(麻疹)の患者が56人になった。県が17日、発表した。名護市の中学校では学級閉鎖となり、旅行客のキャンセルも出始めている。 県によると、11日時点で38人だった患者数は、12〜14日に14人、16日に4人の感染が確認され、16日時点で56人になった。家族内や職場内だけでなく、医療機関で感染した可能性がある人もいる。台湾からの男性旅行客が感染源で、3月17日から3日間県内を旅行したため、商業施設の従業員らにうつり、さらに沖縄本島各地に広がっている状況だ。 名護市教委によると、56人とは別に市内の中学1年の男子生徒が16日、はしかと診断され、生徒の学級を20日まで閉鎖すると決めた。症状は出ていないが、生徒の中3の兄と小5の弟を出席停止にした。 はしか流行の影響で、県観光振興課のまとめでは、沖縄を訪れる予定の観光客は把握しているだけで160人がキャンセルした。