13日の日経平均株価は大幅続伸し、終値が前日比113円20銭高の9634円99銭まで回復した。14日付日本経済新聞などによれば、北朝鮮のミサイル発射失敗が、海外投資家の不安意識を払拭し、資金が再び日本株に流れ込んでいるようだという。 不吉な「13日の金曜日」のこの日、何かが起きるとすれば「北朝鮮からのミサイル飛来か」と、最悪の悪夢の事態を想像していたところに、発射後1分余での爆発、失敗に終わる不幸中の幸いの形で幕を下ろした。恐らく投資家の市場心理もそのように動いたのではないか。 このように株価の動向には、景気予測とはおよそ関係のない国防面の要素が一部影響を与えている。さらに大口の海外投資家の市場心理に与える影響は大きい。 近隣に度重なるミサイル発射実験で日本を挑発してきた北朝鮮と、沖縄・尖閣沖の油田開発の利権を欲しがる核大国中国に挟まれる位置にある日本が、防衛費を削減するなど国防意識の欠如