これは多分、子どもの頃に小遣いを貯めて貯めてようやく欲しい1冊のコミックスを買って、宝物のように大切に読み返していた記憶が未だに染み付いているからだとは思います。 こないだの「漫画をネット配信にするのなら、単行本よりも雑誌を目指して欲しい」という記事を書いた際に思ったことなんですが、僕はきっと“漫画”の内容以上にその“漫画本”に強い思い入れを持っているような気がしました。 喩えば……僕とは対照的に、ウチの兄貴なんかは“読み終わった漫画はどんどん手放す”人間なんですよ。ネットオークションとか新古書店に売っちゃう時もあれば、実家に置いてってくれる時もあります。その漫画が物凄く面白かったとしても、部屋が片付くことの方が重要なんだそうです。 「面白かった漫画を売っちゃうのって惜しくないの?」と訊いてみると、「読みたくなったらまた買えばイイじゃん」とのこと。確かに……ネットオークションで買って、読ん