友森玲子さんが運営している『ミグノン』は、動物保護の活動だけでなく、動物病院とトリミングペットのフードやグッズなどの販売なども行うサロンを経営している。友森さんは本当は、動物保護だけの活動をしていきたいが、保護活動にかかる資金を募金だけで補うことは難しく、こういう形をとっているのだ。 こうして活動していると、「野良猫を保護した」「野鳥のヒナを拾った」という問い合わせがとても多いという。しかし中には、間違った善意によって、むしろ動物たちを苦しめる結果にもなりかねないというのだ。友森さんに現状を伝えてもらった。 野良猫の治療費を払うのは誰? 先日、動物病院で仕事をしているときのことだった。 昼休みに、外来の老犬の歯科治療を終えて、容態を看ていたときだった。小学生ぐらいの子供を連れた母親が動物病院の診療室に入ってきたのだ。 「あの……、具合が悪い野良猫がいるんですけど……」 「今、連れてきている