2020年東京五輪・パラリンピックのトライアスロンなどの会場となるお台場海浜公園(東京都港区)の水質問題で、都は神津島(神津島村)の砂を持ち込んで海底にまき、水質を改善することを決めた。お台場の海は、利用した選手らから「トイレのような悪臭がする」などと不評で、対応が求められていた。 都によると、神津島では山から海に砂が流れ込んでおり、定期的に漁港の浚渫(しゅんせつ)工事を行っている。そこで発生した砂約1万立方メートルをお台場に運搬する計画。砂浜に散布したり、競技水域の海底にまくことで海底の泥の巻き上げなどを防ぐ。工事は来年1月から始まり、今年度内に終わる見込み。運搬料を除き、費用は約6千万円かかる。 お台場では、もともと神津島の砂を持ち込んで海浜がつくられている。この砂は「白くて美しい」ことに特徴があるという。砂は汚物を吸着・濾過(ろか)したり、水を浄化する貝など水生生物の生育を促したりす