たとえば、仕事用のメールの署名に「☎」という文字を入れていたら、iPhoneではそれが絵文字の赤電話として表示されてびっくり。というような経験をしたことがある人は、たぶん少なくないと思う。こういうことが起きるのは、「絵文字じゃない文字」と「絵文字」がUnicodeでは同じ符号位置に包摂されていて、どちらが表示されるかはフォント(の優先順位)次第だからだ。 ケータイ絵文字をUnicodeに収録する際、Appleはすべての絵文字に独立した(通常の文字とは別の)符号位置を与えたかったようだが、それはかなわなかった。そこで次善の策として、「絵文字じゃない文字」と「絵文字」をプレーン・テキストで区別するメカニズムをUnicodeに提案した。それが絵文字バリエーション・シーケンス(EVS)だ*1。EVSはUnicode 6.1に入り、Mountain Lionでサポートされた。下図は、Mountain
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