2006年11月09日21:30 カテゴリ書評/画評/品評 書評 - ダメな議論 本blogでも「ダメな議論」系の書評はかなりしてきたが、そのものズバリのタイトルの本が本書である。 ダメな議論 飯田 泰之 タイトルどおり、本書は「ダメな議論」のダメ出しを、新書の紙幅のゆるす限り徹底的にした本である。 bewaad institute@kasumigaseki(2006-11-08) タイトルが示すようにダメなものは何か、というネガティヴチェックに重点を置き、 具体例として経済ネタを取り上げている という点に偽りはなく、その点においてはずいぶんと参考になる本であり、税込み714円以上の価値は確実にある。のだが.... ダメ出しで終止してしまっている。 「それでは、よい議論とはかくあるべきか」という提言が見当たらないのである。 これは、著者の飯田氏に限らず学者という学者に共通した宿痾で、特に経