2006年10月15日19:55 カテゴリ書評/画評/品評 書評 - 自白の心理学 「99.9%は有罪」という言葉ですぐに思い出したのが、本書「自白の心理学」だ。 自白の心理学 浜田寿美男 日本において取り調べを受ける可能性のある人々、すなわち日本国に住む者は全員目を通しておくべき一冊だと思う。 同工異曲としては、「取調室の心理学」もあり、これはこれで面白いが、強いて傾向を述べると「自白の心理学」はより鳥瞰的、「取調室の心理学」はより虫瞰的なので、こちらの方を本entryでは紹介する。もちろん両方読んでもよい。「取り調べられる前に」本書を読み、「取り調べられることになったら」(拘置所で?)「取調室の心理学」に目を通すという使い分けも出来るか。 目次は以下のとおり。 序 自白と冤罪 冤罪は遠い世界の話ではない 冤罪のひろがり 解くべき謎 第一章 なぜ不利なうそをつくのか 宇和島事件と自白 う