パリ(CNN) フランス農学研究所(INRA)は16日、遺伝子組み換え作物に反対する活動家グループが施設を襲撃し、大きな損害を与えたと発表した。 INRAのマッソン所長によると、15日未明、「Faucheurs Volontaires(自発的な収穫者たち)」というグループの活動家ら約70人が、70本のブドウの木を根こそぎ抜き、バラバラに切り刻んだ。被害総額は100万ユーロに上るとしている。警察は約60人を拘束し、尋問した。 抜き取られたブドウの木は、病気に強い品種を開発するための遺伝子組み換え実験に使われていたもので、以前にも活動家の襲撃を受けたことがあった。 活動家グループは、この実験は禁止されている遺伝子組み換え作物の導入につながるものであるとし、実験中のブドウの木を「無効化した」と声明で主張している。 このグループはフランスとドイツに支部を持ち、これまでにも多くの地域で遺伝子組み換え