『変えてゆく勇気——「性同一性障害」の私から』(岩波新書・定価740円+税)の著者の上川あやさんが、世田谷区議会議員の2期目の選挙で、見事にトップ当選した。「ちいさな声、社会にとどけ!」と叫び、少数派でも声をあげれば、大きな声になることを実証した。 来る7月29日の参議院選挙には、大阪府議をやめたレズビアンの尾辻かな子さん(32歳)が民主党から立候補している。レズビアンであることを公表して、立候補した人は、尾辻さんが最初であろう。36年間も『薔薇族』を出し続けてきた、ぼくとしては、こんなにうれしいことはない。かつては同性愛者は隠花植物と呼ばれ、自らも明るいところには出られずに、息をひそめて生きてきた。確かに世の中、変わってきた。インターネットなるものが出現して、いろんな情報を一瞬にして知ることができ、またネットを通じて自分の意見や、考え方を発信することができる。 ぼくはレズビアンの人たちの
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