テーラリングでは,まずプロジェクトでベースとするメソドロジを選定し,フェーズ構成やアウトプット一覧,WBSのテンプレートを得ることから始める。そして,必要に応じてそれらのテンプレートをプロジェクトに合わせて改変していく。テーラリングはプロジェクト開始前にのみ実施すればよい,というものではない。現実的な計画のベースラインを維持できるよう,プロジェクト開始以後も各フェーズの開始時や変更発生時などに実施するよう努める必要がある。 作業を始める前にまず標準化しておく ビジネス要件定義の代表的なアウトプット例を図8に示した。各ダイアグラムの表現方法やレベルは,プロジェクトによって千差万別である。また,使われ方によっても大きなばらつきが生じる。 均質なアウトプットを得られるよう,プロジェクトごとに,各ダイアグラムについて標準化を図ることが望ましい。プロジェクトの特徴に合わせて記述フォームをカスタマイズ