『数学で犯罪を解決する』という本が県立図書館にあったので借りてきた。米国のTVドラマ NUMB3RS を解説する形での,数学(特に確率・統計)の啓蒙書である。巻末に訳者の山形浩生さんによる解説があり,それ自身たいへんおもしろい読み物になっているが,専門的な部分はあまり信じないほうがいい。 このブログの一つ前の 足利事件当時のDNA鑑定の精度は? にも関係するDNAプロファイリングの話もある。容疑者のDNA型が一致する場合と,DNAデータベースを探して同じ型が見つかる場合(コールド・ヒット)とでは,確率の捉え方を変えなければならないことも書かれている。なお,ここではヒットの確率を10兆分の1と評価している。 Chapter 12「裁判所の数学」もおもしろい。ここで扱っている People v. Collins の裁判は,訴追者の誤謬(Prosecutor's fallacy)の古典的な例とし
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