98年の10月から話は始まります。 岩澤瞳ちゃんがヴォーカリストに決定するまでを前半。決定してからライブが決まるまでの事を後半として、当時の日記及び、僕個人の方のオフィシャルHPである「GROOVE ID」に連載している「月刊菊地成孔」から、スパンクハッピーに関する記述の部分を抜粋、加筆修正した後に、時間軸に従って配列してあります。 これを読むと、瞳ちゃんが結局は一番最初に出会った女の子だったこと、そして何より僕の人生が、足を使って地道に探した証拠などではなく、道に落ちていた当たりくじをめざとく見つける視力と運だけでできてんだって事がよっく解ると思います。歳とって視力が落ちたらじたばたせずに潔く引退しようと思います。 文中、数名のヴォーカル候補の女の子が登場し、その2倍程の女の子が文章には現れないまま存在しています。彼女達全員に、どうせヤクザな愛とはいえ、かなり最上級の愛を捧げちゃいます。