魔王城の一室。 ホルマリンやはく製などが並べられた研究室のような自室で、 マオは一心不乱に漫画を読みふけっていた。 漫画は超勇者が極悪魔王を打倒するストーリー。 読み終わった後、マオは一大決心をする。 「我は今日から勇者になるぞ!」 仮にも魔立邪悪学園の理事長でもある魔王の一人息子が 勇者になろうとは一大事。 しかし、おやじを倒すことを目標としているマオは 魔王を倒すのは勇者と相場は決まっているという論理で、 勇者になるための力をてにいれようと考える。 付き人のじいやの助言を得たマオは、勇者を捕獲して、 その力の謎を解き明かそうとするのだった。 マオが伝説の勇者を探そうと動き出している一方、 そのことを知ったラズベリルは 優等生のマオが勇者になる=マオが不良デビューして 学園一の不良の地位が危うくなると考える。 お供の女生徒二人を引き連れて、 大急ぎでマオに勇者になることをやめるように説得