胎教をはじめた。まだ見ぬ我が子にクラシック音楽やヒーリング効果のあるミュージックを聞かせるのだ。子供の健やかな成長のために。42才の現在まで神童と言われ続けている僕と比べられても恥ずかしくない、授業参観で鼻高々になれる子供であってほしいという親のエゴのために。僕と妻は完全なレスなので胎児などいない。処女懐胎、あるいは湯船の中でキタチョー遊びをしていて「エキゾチックジャパン!」と叫んだ勢いそのままに肉テポドンを誤射したことがあるのだがその後続いて入浴された妻が億千万の確率で懐妊されていれば話は別だが。 「備えよ常に」これはボーイスカウトの創始者パウエル卿の言葉である。この言葉はボーイスカウトの下部組織であるところのカブスカウトを体験入隊3日目で逃げ出した僕の心にもしっかりと刻み込まれている。僕はその言葉の奴隷。さあ子供に備えよう。胎教するぞ胎教するぞ胎教するぞ胎教するぞ、つっても肝心要の胎児