国土交通省は7日、2030年ごろまでの東京圏の鉄道網について構想案を公表した。訪日外国人6千万人を目指すなかで国際競争力を高めるため、羽田空港への新しいアクセス線など8路線を重要な事業に位置づけた。 交通政策審議会の小委員会(委員長・家田仁政策研究大学院大学教授)が、東京の1日あたりの鉄道輸送需要が30年に2237万~2281万人と予測するなかで構想をまとめた。今後の鉄道網整備の指針となるという。 8路線は①JR東日本などが検討する羽田空港と都心を結ぶアクセス線②羽田からの京急線と成田からの京成線を都心の地下でつなぐ都心直結線③羽田からの京急線と、東京西部を通る東急線を結ぶ新空港線(蒲蒲線)など。 羽田空港アクセス線は、田町駅付近で東海道線と相互直通運転をするなど、都心や北関東と羽田空港との利便性を高める。休止中の線路を活用し、早期整備ができるという。 都心直結線は27年開業予定の… この