三菱重工と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2017年12月23日、H-IIAロケット37号機の打ち上げに成功した(※参照:『日本のH-IIAロケット、打ち上げ成功! 今回臨んだ新たな挑戦と、そこから生まれるビジネスチャンス』)。 このロケットには、気候変動を観測する衛星「しきさい」(※参照:『日本の人工衛星「しきさい」がまもなく宇宙へ! 気候変動の謎を解き、地球の未来を守れ』)のほか、JAXAと三菱電機が開発した「つばめ」という小型の試験衛星も搭載されていた。「しきさい」も「つばめ」は現在、本格的な運用開始に向けて準備している段階にある。 このうち「つばめ」は、「超低高度衛星技術試験機」とも呼ばれる衛星で、高度180~300kmという、これまであまり衛星が飛んだことのない低い高度を飛び、将来的な実利用に向けた知見を得ることを目的としている。しかし、これほど低い高度には、大気の抵抗と、衛星