〈問い〉 広辞苑で「共産主義」を引くと「私有財産制の否定と共有財産制の実現によって貧富の差をなくそうとする思想・運動」とあります。日本共産党は、どう考えているのですか?(埼玉・一読者) 〈答え〉 未来社会(=社会主義・共産主義社会)における私有財産問題については、日本共産党第23回大会の綱領改定のさいに重視した点の一つです。改定綱領では、この問題について、マルクス、エンゲルスの考えまでさかのぼり、誤解の余地のないように次のように規定しました。 「社会主義的変革の中心は、主要な生産手段の所有・管理・運営を社会の手に移す生産手段の社会化である。社会化の対象となるのは生産手段だけで、生活手段については、この社会の発展のあらゆる段階を通じて、私有財産が保障される」 私たちが考える未来社会は、国民が働けば働いただけ豊かになる社会です。 「共産主義は私有財産を取り上げる」という誤解はマルクスの時代から