目標設定理論とは、目標という要因に着目して、モチベーションに及ぼす効果を探ることを目指した理論のことを言う。1968年にアメリカの心理学者ロックが提唱した。目標設定理論では、モチベーションの違いは目標設定の違いによってもたらされると考えられている。本人が納得している目標については、曖昧な目標よりは明確な目標のほうが、また難易度の低い目標よりは難易度の高い目標のほうが結果としての業績は高い、ということが確認されている。仕事場面における管理技法としての目標設定の考え方は、既にドラッカーによって1950年代に目標管理(MBO-Management by Objective)という形で提唱されているが、目標管理(MBO)の理論的背景として、目標設定理論が説明されることが多い。 1)困難な目標の効果 目標の困難度と個人のパフォーマンス水準は、比例する。 実現する上で多くの工夫と努力を要する、ある