武蔵野銀行関連のシンクタンク「ぶぎん地域経済研究所」は、埼玉県行田市の忍城(おしじょう)を舞台にした映画「のぼうの城」の公開に伴う県内の経済波及効果が約38億円に上るとする試算結果を発表した。ただ、原作本の売り上げなどは含まれていないため、同研究所は約38億円を「底値」とし、映画人気が続けば、さらに経済効果が上がる公算が大きいとみている。 11月2日の映画公開から1年間の直接効果と間接効果を合算した。直接効果は、県内の興行収入など映画館観客の消費が10億9000万円、行田市への入り込み観光客の消費が14億2000万円の計25億1000万円。県内の映画館での観客動員数と、行田市への観光客増加数はそれぞれ50万人と想定した。さらに県の産業連関表から算出した間接効果を加え、経済波及効果の総額が37億9100万円と試算した。 映画の共同配給会社「東宝」によると、「のぼうの城」の今月9日までの全