【ニューヨーク=黒沢潤】国連は14日、沖縄県・尖閣諸島の周辺海域を中国の「領海」とする海図などを中国政府から受理したことを明らかにした。中国は今後、自国の領有権を国連の場でも主張するなど、外交面でも攻勢を一段と強めるとみられる。 国連報道官によれば、中国の李保東国連大使が13日、「領海基線」を記した海図などを国連に提出し、潘基文事務総長が受理したという。 報道官は「事務総長は国連海洋法条約に基づき、海図を受け取る立場にある」とした上で、「あくまで中立の立場で情報を取り扱う」と強調した。潘事務総長と李大使との具体的なやりとりについては言及を避けた。 受理された海図などは近く、同条約に基づき公表されるという。今後、各種の会合で日本、中国双方の主張の妥当性が吟味されることになる。 中国政府は最近、日本側が尖閣諸島を国有化したのに先立ち、独自に領海基線を定めて公表していた。中国外務省は14日、「国