キネマ旬報社「動画王VOL.07」キャラクターデザイン特集(発行日・1998年12月25日)P175〜177より。 安彦良和ロングインタビュー(ごく一部分を抜粋) ―――その後企画はどのように進行したのですか? 安彦 六畳一間の小さな企画室で話している状況は覚えているんですけど、そのとき富野氏はあんまりしゃべんなくて、ふてくされたような寝たようなポーズしてたと思う。それで話をしてもまとまんないから「富ちゃんなんか考えてよ」ということになって、「じゃあ、一日か二日くれ」って言って彼は家に帰ってあの長ったらしいのを書いてきたんですよね。だからあれは、民主主義的に決めたんじゃなくて、富野氏が家でやってきたものだったんです。それをあの長さとわかり難さで煙に巻かれて(笑)、「なんだかわけわかんないけどおもしろそうじゃないの?」ということでそれをいただくことになったんです。 ―――ということは全