2019年5月22日、エベレスト山の頂上でポーズをとるニルマル・プルジャ氏。わずかひと月の間に世界の8000メートル峰14座のうち6座の登頂を成功させた。その大胆な登山スタイルでも、登山コミュニティの注目を集めている(写真は同氏のインスタグラム・アカウント @nimsdai に投稿されたもの。本人の許可を得て掲載)(PHOTOGRAPH BY @NIMSDAI PROJECT POSSIBLE) 5月24日、ニルマル・プルジャ氏は、故郷ネパールにそびえる世界第5位の高峰、マカルー山への登頂を果たした。これだけを聞いても、たいしたニュースではないと感じるかもしれない。酸素ボンベをかつぎ、シェルパの助けを借り、ごく普通のルートを経由して山に登ったに過ぎないのだから。 しかし、氏がそのわずか48時間前に、世界第4位の高峰であるローツェ山の山頂に立っていたと聞けば、そのすごさを実感できるだろう。し