全国学力調査で成績がトップレベルだった秋田、福井両県など成績上位県を対象に、文部科学省が、どんな取り組みが好成績につながっているのか本格的に調べることになった。上位を続ける「常連県」を実地調査し、他の都道府県での指導に生かせる手法を掘り起こすのが狙いだ。 秋田県や福井県は、全国学力調査で毎回各教科の平均正答率の1、2位に顔を出している。文科省学力調査室によると、例えば秋田県については、少人数学級化を早くから進めてきたことが背景にあるとの指摘もあるが、実証的なデータはないという。 文科省は大学の研究者らに委託し、学校現場の実地調査や教育委員会からの聞き取り調査を通じて、好成績の理由を探る予定だ。対象県は秋田、福井のほか、同様に上位の成績を保っている富山なども候補に挙がっている。(青池学)