小林製薬大阪工場の立ち入り検査後、報道陣の取材に応じる同社の山下健司・執行役員=30日午後4時、大阪市淀川区(南雲都撮影) 小林製薬の紅麹(べにこうじ)成分が入ったサプリメントを巡る健康被害問題は30日、厚生労働省と大阪市が食品衛生法に基づき、同社大阪工場(同市淀川区)への立ち入り検査を実施し、新たな局面に入った。市は当初、原料を製造していた同工場の閉鎖を理由に立ち入りに慎重な姿勢だったが、サプリ摂取者の死亡が相次ぎ判明。早期の原因究明のため国に協力する形になった。 30日午前10時50分ごろ、車両2台に分乗した大阪市の担当者5人が大阪工場に到着。直後にスーツ姿の厚生労働省の担当者十人余りが無言で工場敷地内に入った。 工場前には30人以上の報道陣が集まったが、門扉は固く閉ざされ、内部の様子は確認できなかった。 小林製薬の山下健司・執行役員(製造本部長)は約4時間半に及んだ検査の後、報道陣の