神戸・ポートアイランドのスーパーコンピューター「京(けい)」が、8月にも運用を停止し、撤去される見通しになった。現地で計画されている後継のスパコン「ポスト京」の整備に伴う措置。2012年9月の本格稼働以来、医療や創薬、防災などの分野の発展に貢献してきたシステムが、約7年間で役目を終える。(小川 晶) 京の後継機を巡っては、14年3月、京の跡地にポスト京を整備する方針が決定。京の最大100倍規模の性能を誇り、18年11月に政府の「総合科学技術・イノベーション会議」でシステムの製造開始が認められた。 文部科学省は、整備費用として、18年度の第2次補正予算案と19年度の当初予算案に計307億7千万円を計上。21~22年の運用開始を目指し、本格的に動き始める。 一方、現行の京については、ポスト京の整備に伴い、19年8月16日に運用を停止し、同月中に全てのシステムをシャットダウンする。停止後は、一部