深夜にその速報を目にしてから、私はもう本当に落ち込んでしまった。 真っ赤に燃える首里城は、誰かの言葉を借りると不謹慎にもキレイだと思わされて、ああ、もうどうしようもないのだな、と察するには十分すぎる光景だった。 茫然とその様を見守る近隣住民の失意の念はそれはそれは大きなものだと思う。私だってそうだ。 首里城は、長きに渡る改修工事を昨年末にようやく終えたばかりだった。工事用の足場を取り払った、完成した首里城を見に行こうと思っていたのに。 ここ数年、天災や人災を目にする度に心がズシリと重くなってしまう。首里城の焼失だけではなくて、関東の台風被害であったり、九州における豪雨被害であったり、果てはヨーロッパやアマゾンの山火事、暴走運転による事故でも随分と気分が落ち込む。 考えてみると、そういった大事に何かしらを想うようになったのは東日本大震災以降だったように思う。 ニュース映像で流れてくるその現実
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