世界でも例のない腹びれのある珍しい雌のバンドウイルカ「はるか」。「捕鯨の町」として有名な和歌山県太地町にある町立くじらの博物館で飼育されていたが、4月4日に死んだ。腹びれは鯨類の進化の過程で不要になった後ろ脚の可能性があり、「後ろ脚の消失という最大の謎の解明につながる」と研究者の注目を集めていた。子孫誕生に向けて今年1月に雄との“同居”も始めていたが、突然の死に、飼育、研究に携わった関係者は無念の表情を浮かべた。「はるか」はどこから来たのか。謎は残ったままだ。(加藤浩二) 〔フォト〕胸びれと尾びれの間に腹びれがある ■あらゆる治療も… 「微熱があるな」。平成18年10月に同博物館に搬入されて以来、はるかの体調を見守り続けていた阪本信二獣医師は3月19日、はるかの体調の異変を感じた。翌20日、はるかはエサをほとんど食べなくなった。 阪本獣医師は、はるかの食欲が落ちるのを何度もみている。
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