シュプリンガー・ジャパンは5月21日、日本魚類学会英文誌「Ichthyological Research」に掲載された、新種の「Torquigener albomaculosus(アマミホシゾラフグ)」が、国際生物種探査研究所(IISE)により「2015年世界の新種トップ10」の1つに選ばれたと発表した。日本から報告された新種が選ばれたのは、今回が初めてだという。 琉球列島北部の海底の砂地で1995年以降、ダイバーたちによって美しく神秘的なミステリーサークルが目撃されていた。2011年にプロ水中写真家の大方洋二氏が、このミステリーサークルがフグによって作られていることを発見。その後、東京国立科学博物館の松浦啓一博士がこのフグが他のフグ類と形態的に明瞭に異なることを発見し、2014年に新種として命名・記載した。この新種のフグは、魚類全体においても、産卵巣として幾何学的な円形を作り出すという点