数日前、とある場所でタクティカルナイフのチゼルグラインドについての話になった。 そこであがった疑問を踏まえ、タクティカルナイフとチゼルグラインドについての知識と自分の考えをまとめておく。 ナイフについてある程度知っている人には既知の話ばかりだと思う。 ナイフのグラインド まず基本中の基本。ナイフのグラインドについて。 ナイフは板状の鋼材を切削して刃をつくっている。断面で見るとだんだん端にいくに従って鋭くなるように削られており、加工した断面がどう見えるか(=どのように加工されたか)によって次の図のように分けられる。 なお、加工されて斜めになった部分を「ベベル」といい、研削した加工を「グラインド」と呼ぶ*1。 ①ホロー・グラインド(hollow ground) えぐるようにベベルを削り込んだ形状のもの。エッジ近くが薄く、鋭い刃となる。深く切り込むと、このベベル形状のせいで刃が止まる。 ②フラッ