西日本豪雨の被災地で復旧・復興の大きな力になっているボランティア。ただ現場が広範囲に及んでいるため人手が足りないほか、猛暑により活動時間が制限されるケースも出ている。 15人が犠牲になった広島県坂町の小屋浦地区では5日、420人のボランティアが集まった。重機の音が響くなか、土砂を運ぶ一輪車や、スコップを手にした人が行き交う。ただ平日の人手は100人強に減少。小屋浦小学校に設けられた災害ボランティアセンター「サポートこやうら」には、平日は使われていないスコップやバケツが並ぶ。 約800世帯が暮らす小屋浦地区は半数以上が被災。主要道路での土砂の撤去は進んだが、高齢化率が4割を超えていることもあって、住宅でははかどっていない。ボランティアについて、スタッフは「せめて毎日500人程度来てほしい。このペースでは作業終了まで2~3カ月かかる」と嘆く。坂町災害たすけあいセンターによると、町全体でこれまで