2011年11月16日 星良孝 脳深部の腫瘍を摘出した時に、体位の違い、頭部回旋のずれが起きていたと説明した福島氏。 福島氏は対応可能と判断して手術を続行したが、さらなる機器の不備と錯覚が問題となる。 術中に中断せず、異なる組織を摘出するに至った背景を語る。 福島孝徳(ふくしま・たかのり)氏。デューク大学脳神経外科教授。1942年東京都生まれ。68年東京大学医学部卒業。ベルリン自由大学、メイヨークリニック、三井記念病院などを経て、91年に渡米。大学教授を歴任し、98年、カロライナ頭蓋底手術センター所長、デューク大学教授に就任。複数の大学の教授職、千葉県の塩田病院付属福島孝徳記念病院最高顧問を兼任し現在に至る。(写真:村田和聡) 正中部の脳深部組織取り違え──Vol.1(失敗の研究) で、係争中の手術を巡り、福島氏は「これまでの報道内容には大きな誤解が含まれる」と強調した。「患者は高度悪性腫