IFRS公開草案「リース」が(借手側の)企業経営に及ぼす 影響の考察 2013.9.15 IASBが本年5月に公表した公開草案「リース」によれば、借手は、従来オペレーティング・リースとしてオフバランス処理していたものも含め、原則としてすべてのリース取引をオンバランスする必要があります。その結果、借手の総資産および総負債が大きく増加する可能性があるとともに、使用権資産とリース負債に関し、システム化した管理が必要になる可能性が高いと考えられます。 本公開草案の借手のオンバランスに関する提案がこのまま最終化される場合には、財務諸表への影響および業務プロセスに及ぼす影響が非常に大きくなることが想定されます。 本稿では、本公開草案の重要ポイントを日本基準との比較を中心に概観したのち、日本基準とのリース取引の借手の会計処理の相違点を5つに要約し、(借手としての)企業経営に及ぼす影響について考察します。