去年１２月、滋賀県草津市で知的障害のある娘を殺害し、自宅に火をつけ、全焼させたとして殺人などの罪に問われていた７３歳の女の裁判員裁判で、大津地裁は懲役３年の実刑判決を言い渡しました。 　判決によりますと去年１２月、草津市の無職、北川治子被告（７３）は、睡眠薬で眠らせた当時３７歳の長女の首をしめて殺害しその後、自宅に火をつけ全焼させました。 　「北川被告と娘の２人が暮らしていた自宅は、事件から４か月たった先月に取り壊され、今は更地になっています」(記者リポート) 　北川被告は１３年前に夫が亡くなってから、娘の２人暮らしを続けていて、知的障害と自閉症のある娘が大声を出したり、乱暴な言動を繰り返すことに精神的に追い詰められていたといいます。 　「もし私が（北川被告の）立場だったら、気持ちはわかるけど・・・　（裁判所に出す）嘆願書を町内で書いている。１人でも多く嘆願書に署名してあげたらいい」(近所

「ロート製薬」が韓国人女優をコマーシャルに起用したことに因縁をつけ、会社に押しかけて竹島に対しての回答を強要したとされる男に対し、大阪地裁は懲役１年の実刑を言い渡しました。 　判決によりますと、西村斉被告（４４）は今年３月、ほかの男３人と大阪市の「ロート製薬」本社を訪れ、ＣＭで起用していた韓国人女優、キム・テヒさんについて「竹島を韓国領だと宣伝する反日活動家だ」などと主張し、無理に会社の見解を出すよう強要しました。 　「右翼紹介したる、右翼の事務所で言え、竹島はどこの領土かわかりませんと言え、きっついとこ紹介したるわ」（西村斉被告） 　大阪地裁は「応対した社員に危害を加えかねない言動は、通常のクレームの限度を超えている」として１８日、西村被告に懲役１年の実刑を言い渡しました。 　西村被告は当時、「在日特権を許さない市民の会」（通称、在特会）のメンバーで３年前、京都の朝鮮学校に対する抗議活動

震災で出たがれきの受け入れを表明している滋賀県に対して、土壌汚染などを研究している元大学教授らが方針の見直しを求める要望書を提出しました。 　要望書を提出したのは、滋賀県在住で環境学や土壌汚染などを専門とする元大学教授ら５人です。 　滋賀県は、がれき１キログラムに含まれる放射性物質が１００ベクレル以下という関西広域連合で決めた基準を満たすものについて受け入れる方針ですが、元教授らはこの基準は、ＩＡＥＡ（国際原子力機関）が定めた基準などと比べても非常に高く、琵琶湖の水質にも影響を与えるとして受け入れの見直しを求めています。 　「拡散を防止し、封じ込めるのが放射性防護の原則。それを被災地支援の美名の下に全国に拡散させるのは常軌を逸している行為」（大阪市立大学大学院　畑明郎元教授） 　滋賀県では現在、高島市や長浜市などががれきの焼却処分を、近江八幡市が埋め立て処分を前向きに検討しています。 (0

■ 最高裁長官、法律家はわかりやすい審理を 憲法記念日を前に、最高裁判所の竹崎博允長官が記者会見し、制度開始からまもなく３年となる裁判員制度について「法律家については、わかりやすい審理という理念が、やや後退しているのではないか」と述べました。 制度開始からまもなく３年となる裁判員制度について、最高裁判所の竹崎長官は「裁判員が熱心に審理にあたり、その体験を高く評価していることがうかがわれ、比較的順調に運営されてきたと思う」と評価しました。 　その一方で、法律家については「詳しすぎる主張や立証が次第に増え、当初のわかりやすい審理という理念が、やや後退しているのではないかと思う」と述べました。 　また民主党・小沢元代表など強制起訴された被告に続いて無罪が出たことで見直しの声もあがる強制起訴制度については「強制起訴があった事件は、まだ数件しかなく、わずかな件数で制度を評価できる段階ではない。もう

日本以上に学歴社会の韓国で受験生が母親を殺害する事件が起きました。母親に成績がばれるのが恐かったと供述しています。 母親を殺害した疑いで逮捕されたのはソウルの高校に通う３年の男子生徒（１８）です。 　警察によりますと、男子生徒は成績が全国で上位１％、５０００番以内に入るほど優秀でした。しかし、中学３年のころから母親に成績を見せる際には上位７０番以内に偽造するようになったということです。そして、今年３月に母親が学校を訪問することを知り、偽造がばれるのを恐れ、寝ていた母親の首を包丁で刺して殺害。８か月間、遺体を自宅に隠していました。 　男子生徒は「母親からは全国１位になることを求められていた。成績を見せると食事を与えてもらえなかったり、ゴルフクラブで殴られたりしていた。体罰がひどくなるのが恐かった」と供述しているということです。（25日17:07）