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  • 石井茂吉の「次」と「黑へん」 | yasuokaの日記 | スラド

    先日の『もじもじカフェ』の懇親会で、つい石井茂吉を批判してしまったところ、ぜひ蒸し返してほしい、との御依頼をいただいた。まあ、あまりネタがたくさんあるわけではないのだが、以前『姿と恣と盗』でも発表したとおり、石井明朝体の「次」に関しては正直なところ全く納得がいかない。現代において「姿」と「恣」と「盗」がこんなことになってしまったのは、やはり石井茂吉に責任の一端があると思う。ただ、これは『当用漢字字体表』という不幸な時期に重なっていたこともあって、石井茂吉だけが悪いわけではない。時代の波に翻弄された、とも言えるだろう。 しかし、どう考えても納得がいかないのが「黑へん」だ。昔の日記にも少し書いたが、『大漢和辞典』の48041~48247の「黑へん」のうち、48052・48079・48081・48108・48117のデザインが明らかに違う。こんなの並べてみたら当然、気がついたはずなのに、ほったら

    ROBOT_KUN
    ROBOT_KUN 2013/06/23
  • 常用漢字は「JEF拡張漢字」ではないのか | yasuokaの日記 | スラド

    常用漢字は「外字」なのかの読者から、常用漢字の「頰」は富士通JEFでは第1水準漢字だ、との御指摘をいただいた。うーむ、確かに、言われてみればそうだ。「頰」だけじゃなく、「剝」も「塡」もJEF第1水準だ。とすると、私(安岡孝一)が書いた はシャレでも何でもなく、JEF第1水準とJEF第2水準で常用漢字はカバーできるので問題ない、と榎並利博は気で考えている可能性があるわけだ。 しかし逆に、常用漢字の「喝」や「褐」はJEF拡張漢字なので、富士通JEFの立場からすると第1水準でも第2水準でもない。同様に、常用漢字の「頻」や「遮」や「塚」や「媛」や「隙」や「拳」や「麺」も、富士通JEFでは拡張漢字だ。つまり、JEF第1水準と第2水準でも、現在の『常用漢字表』2136字はカバーしきれないのだが、さて、榎並利博の考えるJIS第1水準とJIS第2水準っていうのは、どういう字体をしているのだろう?

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    ROBOT_KUN 2013/03/02
  • 「沢」の新字体は旧陸軍が決めたわけではない | yasuokaの日記 | スラド

    旧陸軍が決めた?「沢」の字体 「沢」と「澤」の表記について、「新しい常用漢字と人名用漢字」(安岡孝一著)で面白い話を見つけました。前述のように、当用漢字表で「沢」の字体が決まりましたが、それより6年前の同15年に、旧陸軍が兵器に使える漢字を1235字に制限した「兵器名称用制限漢字表」を作成しました。兵器に難しい漢字が使われ、新兵が読み書きできないという問題を解消するための漢字表ですが、その中で「澤」が「沢」に変えられたというのです。 そんなことを書いた覚えはない。『新しい常用漢字と人名用漢字』の9ページにも書いた通り、兵器名称用制限漢字表の略字84字は、「読み書きを容易にするために臨時国語調査会所定の略字を」採用したものだ。「沢(澤)」も、臨時国語調査会の『常用漢字新辞典』(三省堂編輯所、昭和7年9月)の略字が、兵器名称用制限漢字表にも採用された、と、正確に書いておいたはずだ。

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    ROBOT_KUN 2012/11/30
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