JR東日本が、上越新幹線の線路の雪を溶かす水を川から取る際、許可量を超えて取水できるようプログラムを改竄(かいざん)したとして、国土交通省は28日、河川法に基づき是正を求めた。 国交省によると、平成4年から新潟県の4カ所の取水基地で、1秒当たりの取水が許可量を超えてもデータ上は範囲内に収まっているようプログラムを変えていた。JRは記者会見し「水に空気が混入して実際の取水量を超える数値が計測されることがあったため」などと理由を説明。実際に超えていたのは1カ所で、1冬当たり180立方メートル程度という。取水は一時的には許可量を超えたが、1日の総量では超えておらず、国交省は「悪質性は低い」としている。 JR東日本は、信濃川発電所で違法取水をしたとして3月、国交省から同発電所の水利権を取り消されたばかり。