日本テレビの報道番組「真相報道バンキシャ!」が、虚偽証言に基づき岐阜県に裏金があると報じた問題で、同局は23日の同番組で一連の経緯を検証し、再発防止策を説明した。久保伸太郎相談役=社長を引責辞任=が冒頭でビデオ出演し、「基本中の基本をおろそかにした」などと、改めて謝罪した。 検証は番組後半の約26分間放送。昨年11月、インターネットで謝礼の可能性を示して裏金に関する情報を募り、応募した岐阜県の男=業務妨害と詐欺の罪で有罪判決=と接触した経緯などを説明。「裏付け取材をしなかったのは重大な誤り」「幹部スタッフとの認識がずれたまま、現場の不安が伝わらなかった」などの問題点を認めた。 再発防止策として、調査報道は事前に放送日を決めないことや、「危機管理アドバイザー」の設置などを挙げた。 松田浩・元立命館大学教授(メディア論)の話「検証内容は一定の評価が可能だが、番組で説明された再発防止策で不祥事が