正式な結婚をしていない男女の間に生まれる子供、つまり婚外子の数は、世界的に急上昇している。 フランスではすでに2006年に出生児の50%を突破し、英国でも統計局の推定だと14年には出生児の75%に達するそうだ。昔はイタリアやスペインのような旧カトリック教国では婚外子の数は非常に少なかったが、カトリックの影響が弱まった現在、増加の一途をたどっている。 イタリアの場合、2000年には婚外子は約10%だったものが07年には20・8%に上昇し、このままの上昇率で行けば、20年には出生児の2人に1人、つまり50%は婚外子になると推定されている。 この急上昇の原因は、正式な結婚をせずに同棲(どうせい)する男女が増えたことだ。1972年と2008年両年の結婚総数、つまり教会での結婚と市役所での非宗教結婚の合計を比較すると、39万2千件から21万2千件に減少している。この結果、上記の結婚のどちらも行わない