インドネシアから受け入れている看護師の候補者について、菅政権は15日、滞在期間を1年間延長させる方針を固めた。この夏に滞在期限を迎えるのは91人。不合格者の全員を対象とするのではなく、本人の意欲など一定の条件を踏まえて限定的にする方向だ。 2007年に署名したインドネシアとの経済連携協定(EPA)では、看護師の候補者について3年間の日本滞在を認めた。08年8月に来日した第1陣は、今月20日の国家試験に不合格なら帰国を迫られる。ただ、大量の帰国者を出せば、「平成の開国」を掲げる菅政権のイメージダウンは避けられない。 外務省や厚生労働省など関係省庁の副大臣は15日に対応を協議。滞在期間を1年間延長する方向で一致した。第1陣の人を特例として、不合格でも来年の受験機会を与えることで最終調整している。 一方、「日本語が十分にできない看護師が患者や医療者と意思疎通できなければ医療安全面で支障が出