横浜市教育委員会が職員に配布した裁判傍聴の動員依頼書。「関係者が集団で傍聴に来たことをわからないようにするため」と注意事項が記載されている=横浜市で2024年5月21日午後8時3分、横見知佳撮影 裁判公開の原則をゆがめる行為だと言わざるを得ない。 横浜市立学校の教員による児童・生徒へのわいせつ事件の裁判で、市教育委員会が職員を動員して傍聴させていた。開廷の30~40分前に到着して席を埋め、結果として一般の人が入れない状態になっていた。 市教委によれば2019年以降、4事件の公判計11回で延べ525人の職員に呼びかけ、ほとんどが応じた。1回の公判で最大約50人が傍聴した。出張扱いで交通費も支給された。 職員には注意事項を記した文書が事前に配られ、「集団で傍聴に来たことがわからないように裁判所前での待ち合わせは避けてください」「お互いに声かけやあいさつなどはしないようにお願いします」などと求め
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