息子の偏食がすごい。 もともと警戒心が強くて、新しい食べ物はちょっとずつ口に入れ、べろーんと出すのを繰り返し、それを数分繰り返して、納得がいくと「食べ物」と認定する。息子による超難関試験をクリアした者だけが、晴れて食べ物株式会社の社員となり、息子のおなかに入ることを許されるのだ。 それが2歳前くらいまで。そうやって、だんだんと社員は増えていったのですが、もうちょっと進むと、いわゆる「こだわり」が出てくる。 あれ? みたいな。あれ? これ、何かちがくね? みたいな。 で、今、どんどん削られている。 あああ……。せっかく増えてきた社員が次々にリストラされていく……。 いやたしかに、切られても仕方ない食べ物もあるんですよ。 息子、ちょっと前まで、トマトスープをがつがつ食べてたんです。野菜ゴロッゴロ入ったやつ。 食べるから作るけども、正直何で食べてんのか不明で。いつ気づくかなーと思ってた。 食べな