うなり 波の重ね合わせについて話しておこう.この話を「物理数学」の中に入れるのも少し変だが,波を重ね合わせる話は物理の色んな分野に出てくるので,どこに分類すべきか迷った末のことである.必要になったときに思い出してじっくり読み返してもらったら良いだろう. 周波数の異なる複数の波を重ね合わせると,うなりを生じる.これは高校の物理でもやる.ある一定の周波数の音のボリュームが大きくなったり小さくなったりを繰り返して,「ウワーン,ウワーン」と聞こえるわけだ.ちょっと不快だったりする場合もある.この時,波の形は次のようになっている. なぜこのようになるかは,次のように三角関数の和積公式を使えば理解できる. 重ね合わせた二つの波の「平均の周波数の音」のボリュームが,というタイミングで,大きくなったり小さくなったりすることが分かる.先ほどの図に関数の波を重ねて書くと次のようになっている. 例えば 440