「子供が引き起こした事故で、親の監督責任が免除される基準を始めて示した」*1とされる最高裁判決が、大きな話題になっている。 どこにでもありそうな一般民事事件、であるにもかかわらず、判決日が指定された時点で日経新聞が報じるなど*2、元々話題性が強かったこの事件だが、「子供が起こした事故について親の責任を否定した」という判決結果のインパクトもあってか、Twitter等でも一般の方から法律実務家まで、様々な視点からのつぶやきが飛び交っていた。 自分も、元々不法行為の分野については、少々こだわりがあるので、この報道に接して、公表されている第一審からの判決文を改めて読み直してみたのだが、読み終えて、確かにこの事案においては、最高裁の判断はごくごく妥当なものだなぁ、という感想を抱いている。 ただ、この判決を、報道でコメントされているような、 「同様のケースでは親がほぼ例外なく賠償責任を負ってきたが、こ