兵庫県稲美町の駐車場で昨年12月29日未明、加古川タクシー運転手、永田三郎さん=当時(54)=が殺害された事件で、県警加古川署捜査本部は9日、強盗殺人の疑いで加古川市内の派遣社員の少年(19)を逮捕した。少年は「間違いありません」と容疑を認めている。タクシー運転手が狙われる強盗事件はこの事件以降、1月にかけて大阪府内などでも続発しており、捜査本部は関連を調べる。 調べでは、少年は同日午前2時45分から午前5時38分の間、同社に電話をしてJR山陽線土山駅にタクシー1台を要請。同駅から永田さん運転のタクシーに乗り込み、同駅から北東約2キロの稲美町の天満大池公園駐車場まで運転させ、同駐車場で永田さんの首を刃物のようなもので刺し殺害。車内から現金などを奪い逃走した疑い。 タクシー運転手を狙った強盗事件は稲美町と同じ昨年12月29日夜、大阪府東大阪市で67歳の男性運転手が首3カ所を切りつけられ死亡。