困難に打ちのめされて、絶望の淵に突き落とされる。もうダメかもしれない。そんなとき、彼女の声は僕たちの背中を力強く押してくれた。暗くて、重い。だからこそ中島みゆきの歌は胸に響くのだ。 ずっと怒っている 「中島さんと初めて会ったのは、彼女がまだ19歳のころでした。素顔の中島さんは、本当にナチュラルで物腰の柔らかい人。彼女の生み出す、力強くエネルギーの籠もった曲のイメージとは裏腹です。ギャップのある、いくつもの表情を持っている。それが中島さんという人間なんです。 ただ、彼女にはずっと変わらないテーマがある。強い者が弱い者を踏みつけて成り立つ社会に対して、激しい怒りを持っているんです。 いつだって世間は厳しいし、生きていくのは大変なこと。ですが、どんな状況にあっても、自分の人生の舵は自分で取らなければいけない。困難に立ち向かっている人を歌で励ます、それが彼女の信念なのでしょう」 デビュー前の中島み
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