雄鶏と雌鶏の愛の下に生み出された卵は、適度な温度で温められることで3週間後にヒヨコになる。しかし孵化数日前の状態の卵を取り上げ、茹でて食べてしまう。そんな食文化が東南アジアから中国南部にかけて存在するのをご存知だろうか。この「未完成のヒヨコ入り茹で卵」は、タイで「カイハンハン」、ベトナムで「ホビロン」、フィリピンで「パロッ」などとそれぞれ呼ばれる。文字の国・中国に至れば「喜蛋」「破胎蛋」「活蛋」あるいは「毛蛋」など、その命名は実にダイレクトだ。 以下、閲覧注意画像が含まれます。モザイク無しの画像が見たい方は各写真をクリックしてください。 アジア旅行時の珍食体験として紹介されることが多いヒヨコ入り卵だが、現在では東京都内でも一部のアジア食材専門店で購入が可能。筆者もネット上の情報をもとに、ヒヨコ入り卵を仕入れてみた。ヒヨコ入り鶏卵は10個入り1パックで1,000円。通常の鶏卵の5~6倍の値段