車内には絵本などを置いたコーナーもある観光特急「指宿のたまて箱」(19日午前、九州鉄道記念館で)=田中勝美撮影 3月の九州新幹線鹿児島ルート全線開業に合わせ、JR指宿枕崎線(鹿児島県)に導入される観光特急の車両が19日、北九州市門司区の九州鉄道記念館で一般公開された。 観光特急は、沿線に竜宮伝説が残ることから、「指宿のたまて箱」と名付けられ、車両は山手側が黒で海側が白色。玉手箱を開けた浦島太郎が老人になり、黒い髪が白くなった物語をイメージしたという。乗降口が開くと、煙に似せたミストが噴き出す仕組みも取り入れた。 記念館に一番乗りした福岡県飯塚市横田、九州工業大2年岡松良太さん(21)は「デザインがとても個性的。乗ってみたい」と見入っていた。 観光特急の車両は20日夜、鉄路で鹿児島に向かい、3月12日から2両編成(定員60人)で鹿児島中央―指宿間を1日3往復する。