たばこ自販機用成人識別カード「タスポ」なしでたばこが買える「顔認証方式」自販機で、京都府内の小学4年生の男児(10)が今年2月、成人と誤って識別され、たばこを購入していたことが分かった。京都府警が男児に協力してもらって実験を行い、購入できることを確認した。顔認証方式を認可した財務省や製造会社は「小学生が誤識別された例は聞いたことがない」と戸惑う。【田辺佑介】 府警少年課によると、父親が男児がたばこを持っているのに気付き、問いただすと「自動販売機で買った」と話した。相談を受けた少年課は今月上旬、男児が購入したと話した路上の自販機で実験を実施。男児が自転車のフレームに乗り、自販機のやや高い位置にあるカメラに顔を近づけて確認ボタンを押すと、成人と認証された。 顔認証方式自販機は、内蔵されている年代層判定システムで、目や口の大きさや骨格などを数値化して年代を判断。成人と識別できなければ運転免許